567 :貧民:03/09/02 11:52 ID:dEahBAQi
学生だったころ、冬の夜ひとり散歩していた。
下宿近くで、にゃーにゃー鳴いている猫を見つけた。
まいごのまいごの子猫ちゃんらしい。

首輪が付いていて、連絡先も書いてあったので下宿へつれて帰ることにした。
下宿へ入れてやって、コンビニまで牛乳と猫缶を買いに行って戻ってくると
私の布団の上でねっころがっていた。
牛乳を差し出しても、猫缶を差し出しても、匂いをかぐだけで口をつけなかった。
だっこしてなでてやっても、すぐに逃げ出した。

ほっといてプレステで遊んでいると、またにゃーにゃー鳴き出した。
だっこしてなでてやると落ち着いたけど、すぐに飽きたのか部屋の隅に逃げ出した。
今度は違ったにゃーにゃーで鳴きだした。しっこらしい。
その辺でやれ、と言うと、部屋の隅に置いたおいた、サイズの小さくなったズボンの上でした。
それからは新聞紙を敷いて、どこでしてもいいようにした。

それから朝まで
だっこー なでなで
しっこー その辺でやれ
の繰り返し。私はその間ずっとプレステで遊んでいた。

朝10時くらいに、首輪に書かれた電話番号にかけて、飼い主に迎えに来てもらうことになった。
飼い主の話だと、1週間前にいなくなったということだった。
お礼に2千円もらった。牛乳と猫缶(朝まで口つけず)としっこたらされたズボンの割には、安かった。



その日の夜も、一人でプレステで遊んでいた。
一人身の寂しさを改めて知った。




ね こ の い る せ い か つ
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